【専門家インタビュー】美容外科医 山田先生が教える、美しさを長持ちさせる秘訣とは?
日々女性の美容に向き合い、”メス”を取られている美容外科医の山田先生。今回はそんな山田先生から、女性の”美しさ”についてインタビューしました。”美しさ”の大敵であるシミ・シワ・たるみは加齢によって出現。加齢を止めることは出来ないけど、今の自分自身がより”美しく”なるために、どんなケアや施術が合うのでしょうか?また、そんな”美しさ”をより長持ちさせる秘訣について伺いました。
先生が考える女性の”美しさ”とは?
–多くの女性の美と向き合っている先生にとって、”美しさ”とは何ですか?
“美しさ”とは、患者様が1人1人持っている、ご自身の”理想像”であると考えています。
目の大きさと両目頭の距離が等しいですとか、両目頭の距離よりも小鼻が小さい方が美しく見えるなど美人顔の黄金比と言われる”美しいの条件”はあります。ただそれが全員の顔にあてはまるわけではありません。“美しさ”とは人によってそれぞれ異なりますので、自分に自信を持ってイキイキとされている。そんな姿が美しさに繋がるのではないかとと思っています。
–人によって”美しさ”は違うと言うことでしょうか?
例えば、患者様に「どういった顔のタイプが好きですか?」と伺うと、『北川景子さん』と答える方もいれば、『佐々木希ちゃん』と答える方もいらっしゃいます。2人とももちろん”美しい顔”ではありますが、2人のお顔から1つ1つのパーツを取り上げると形も大きさも違いますよね。患者様がお持ちの美的センスもそれぞれなんです。“美しさ”や美容のゴールは、あくまで私(医師)にとって”美しい”ではなく、患者さんが考える”理想像”に近づけることだと思っています。
シワ・シミ、たるみ・・・それぞれおすすめの施術はありますか?
–美しさの”大敵”、シワ・シミ、たるみ。それぞれにおすすめの施術はありますか?
シワ・シミは種類によってもオススメの施術が異なります。例えばシワの場合、顔を動かした時にできるものと、動かさなくても出来ているものがあります。前者の場合はボトックスという注射をして、筋肉を過剰に動かないようにしたり。後者の場合はヒアルロン酸を注射してシワが浮き出ないように底上げをします。
–シミの場合はどうでしょう?
シミはレーザーによる施術です。レーザーで注意しなければいけないのは、ホルモンバランスの乱れによって現れるシミの一種である肝斑(かんぱん)など、レーザーを照射することで悪化してしまうシミの種類もあることです。こうしたシミはレーザーが肌への直接的な刺激になってしまうため、内服薬を出したり、刺激を与えないような施術で改善していく必要があります。
–同じ”シミ”でも、適切な施術は人によって違うんですね?
そうです。患者さんの中にはホームページなどでお調べになって、「今日はレーザーを受けたいです」と来院される患者さんもいますが、自己流で判断するのは危険です。必ず、医師と相談して決めてください。
–たるみの場合はどんな施術がオススメですか?
たるみは糸リフトという施術があります。溶けてコラーゲンに変化する材質で出来たギザギザした糸を顔に入れていき、たるみを引き上げて固定します。(Taクリニックでは糸の挿入は髪の生え際からだけではないので消しました)ただ、人によってはまずお顔についた脂肪を取ってあげた方が良い場合もあります。気になる箇所によっても目指すゴールは患者さんによって違います。気になるところがあれば、病院でしっかり診察を受けて予算に応じて必要な施術を選択して下さい。
ホームケアで気を付けるべきことはありますか?
–肌のホームケアで気を遣っている点があれば教えてください。
普段使っている基礎化粧品では、ビタミンAが入っているものをスキンケアによく利用しています。肌のターンオーバーを促進することでシミや角質を浮き上がらせ、お肌を健康な状態に保ちます。他に自分の肌管理に導入している成分としては成分は、ビタミンCとトラネキサム酸です。美容皮膚科に通っている場合は、肌悩みを相談し、自分に必要な成分を提案してもらいましょう。
–敏感肌の方で、注意すべきポイントはありますか?
私はもともと、学生時代にニキビ肌に悩んでいたのですが、クレンジング剤にオイルを使うことで逆にニキビが悪化してしまうことがありました。オイルタイプは洗浄力も高いため、お肌が敏感な方はミルクやジェルクレンジングがオススメですね。
美容外科医が教える、美しさを長持ちさせる秘訣とは
–美しさを出来るだけ長持ちさせる秘訣はありますか?
定期的に、お肌やお顔のメンテナンスをすることですね。いくら努力をしても、加齢やお肌の老化は進んでしまいますので、気にしてメンテナンスしていくことが大事です。先ほどご紹介したヒアルロン酸やボトックス注射といった施術は数ヶ月から数年でその効力は無くなってしまいます。
気になる箇所がございましたら、ご自身で考え込むのではなく、相談だけでも、気軽にお越し頂きたいと思います。
実際にお悩みになられている箇所を拝見すると、原因が全く別の箇所にあったりすることもあります。
頻繁に病院へ通うのは日々が忙しくて難しかったり、時にはストレスに感じるかもしれません。それでも、肌のお悩みを気軽に打ち明けられたり、患者さんが持つ理想の”美しさ”に近づけていくため、お任せして頂ける病院、かかりつけ医のような存在になりたいなと考えています。
山田先生、ありがとうございました。