【専門家インタビュー】脂肪吸引のエキスパート・ボァイエ真希子先生が解説。理想の自分に近づくための手段として脂肪吸引がおすすめ。
気になる皮下脂肪を除去し、太りにくい体を手に入れられる脂肪吸引。興味はあるものの、しばらく動けなくなるかもしれない。痛みが激しいのでは?など不安に思っている人も少なくないようです。今回は数多くの脂肪吸引経験を持つボァイエ真希子先生に、脂肪吸引気になる効果やダウンタイムについて詳しく伺いました。
脂肪吸引はより美しく顔や体のラインを調える手段
-脂肪吸引は具体的にどんな方法で行われるのでしょうか?
小さな傷から、皮下脂肪を吸い出す施術です。太った方が対象だと思われる方もいるようですが、痩せ型の患者さんも多くいます。外見は痩せていても、筋肉が少なく、脂肪が多いタイプの方もいらしゃいます。特定の部位だけ脂肪が落ちにくいケースもありますので、ダイエット代わりではなく、より美しくなるために脂肪吸引を希望される方は多いです。
-脂肪吸引の希望が多い部位などはありますか?部位によって手術時間など変わるのでしょうか。
顔のご希望が多いですね。具体的にここの脂肪を取りたい、という指定がある方もいれば、「小顔にしたい」という漠然としたオーダーをいただくこともあります。結婚式に備えて二の腕とか、希望はさまざまです。
手術時間は部位によって変わります。二の腕など、30分程度で終わるものもありますし、複数の部位を同時におこなう場合はそれだけ時間がかかります。
体の変化は徐々に現れる。3ヶ月から半年は様子を見て
-脂肪吸引をしたいと思われる方にとって、関心が高いのは「どれくらい脂肪が取れるの?」という点だと思います。太めだからたくさん取れる、細い人は取れないわけではないんですよね。
脂肪吸引は、多く取れればいいわけではありません。脂肪量が少なくても、気になる部位があれば、脂肪吸引によってラインをキレイに変えられます。
ただし脂肪吸引で吸い出すのは皮下脂肪なので、内臓脂肪がたくさんついている場合は取り除くことができません。たとえば、「足が太い」と言っても、脂肪が多いことが原因とは限りません。骨が太いとか、筋肉量が多い人もいらっしゃいます。皮下脂肪の量が少なければやはり除去できる脂肪量は少なくなってしまいます。
-脂肪がどの程度取れるか、どうやって判断されているんですか?
1つはさわり心地ですね。痩せて見える方でも、筋肉量が少なければ脂肪量が多いことになるので、かなり取れそうだなと思います。逆の例で、脂肪に見えるけど皮膚のたるみだったという場合もあります。
二の腕を想像してもらうとわかりやすいですが、腕をおろしたときは気にならないけど、広げたときにお肉が垂れてくるケースですね。
-では、脂肪吸引をしたからと言って理想のプロポーションになれるとは限らないのでしょうか。
体のラインは、脂肪だけでなく骨格や筋肉の影響も大きく受けます。たとえば筋肉質でごつごつした腕をほっそりさせたい場合は、ボトックスを打つなど筋肉へのアプローチが効果的な場合もあります。脂肪吸引だけでプロポーションを整えることは難しいです。
-脂肪吸引の効果はどれくらいで実感できますか?
一気に細くなるというよりも、だんだんしぼんでいくというイメージが近いです。毎日見ている体の変化はわかりにくいですよね。徐々にシルエットが変わっていくので、患者さんご自身でも気づきにくいかもしれません。結婚式などここまでに効果を出したいという希望があれば、3ヶ月〜半年前ぐらいには施術を受けるのがおすすめです。
脂肪吸引は正しくおこなえば心配は不要
-脂肪吸引について、トラブルなどの事例があるので不安に思われる方も少なくないのではないでしょうか。
重大事故は確かに発生していますが、よく調べてみると、本来やるべきではない患者さんに施術をおこなっていたり、脂肪を取りすぎていたりなど、リスクの高すぎるケースがほとんどです。こういった事故はセンセーショナルなので、不安が煽られすぎている面もあると思います。
私としては、怖い情報を見てもカウンセリングに来ていただけることはありがたいと思っています。不安や心配事を解消していただけるよう、しっかり正しい情報を伝えていきたいです。
-脂肪吸引をおこなっても、また脂肪がついてしまうことはありますか?
脂肪吸引は、一度おこなえば効果は継続すると考えていただいて大丈夫です。脂肪細胞が減っているので、施術した部位は脂肪が付きにくくなるんです。ただ、脂肪細胞一つひとつが大きくなることもあります。そうすると、見た目は太った印象になりますね。
反対に、脂肪がつきにくくなる問題点もあります。10代で脂肪吸引をされる方は、部位としては頬や顎がほとんどです。その年代は顔に脂肪量が多いので、年を取ってさらに脂肪が減ることで老け顔に見える可能性があることは、カウンセリングの際に注意事項としてお話します。
-脂肪吸引をしたいけれど、周囲には知られたくないという人は多いと思います。ダウンタイムはどれくらいの期間になるのでしょうか?
個人差もありますが、内出血は2週間程度で落ち着きます。とはいえ、服で隠せますし、顔はあまり内出血が出ないので化粧で隠せるレベルです。当院では、できるかぎりダウンタイムが短くなるように、傷口を小さくするなど工夫をしています。
-痛みや行動制限に不安がある方もいると思いますが、通常の生活にどれくらいで戻れるのでしょうか?
脂肪を取り除いた量や部位が広いとダウンタウンは長くなりますが、普通の生活をして問題ないですし、そうすべきだと思います。皮下脂肪を取り除いただけで骨や筋肉を触ってはいないので、基本的に行動に制限はないです。次の日からジムに行っても大丈夫ですよ。お酒は自己判断になりますが、血行が良くなり腫れが引きにくくなるので避けたほうが無難ですね。
むくみが出るので動きにくさや圧迫感はしばらく残ります。太ももの脂肪吸引を行うと座ると痛いとか。痛みの度合いとしては強い筋肉痛ぐらいですかね。傷跡は小さいですし、体内も傷ついてはいないので、痛みの原因としてはむくみがほとんどです。
コンプレックスを褒められポイントに。美しくなって自己肯定感もアップ
-ボァイエ先生が仕事にやりがいを感じるのはどんなときですか?
患者さんが望むスタイルになって、喜んでいる姿を見たときですね。脂肪吸引は「脂肪が減ってラインがキレイになった」と、私からも目に見えてわかるので嬉しさがあります。
-先生ご自身も、産後にボディメイクをされたそうですが、どういったものが効果的でしたか?
暗闇ジムで踊ったり自重トレーニングをおこないました。長男を出産したときに25kgも太ってしまって。体重が戻り切る前に次男を妊娠・出産したので、トータルで30kgぐらいは太ったと思います。自己肯定感ががくんと下がってしまって。。ずっとダンスが好きだったのですが、衣装も着れなくなったり、露出も恥ずかしくて。太る前は楽しくて大好きだったことも嫌になってしまいました。
そこからダイエットを頑張って、もう一度自分を好きになれた経験をしています。脂肪吸引などを通して「キレイになりたい」と願う女性の気持ちに寄り添うことができていると思っています。
-キレイな自分を維持することも重要だと思いますが、先生はどんなことをされていますか?
毎日朝からジムへ通っています。食べることやお酒も好きなので、そのぶん運動はしっかりするようにしています。
-外見が変わることは、メンタルへの影響も大きいのでしょうね。
はっきり変わると思います。施術前後に記録のため写真を撮るのですが、なんとなくうつむき加減で、背中も丸まっていたような方が、胸を張ってカメラに笑顔を向けてくれるようになります。特に、自分がコンプレックスに思っていた部分が、チャームポイントとして褒められるようになると喜びが大きいようです。
-最後に、脂肪吸引や美容外科に対してなかなか勇気がなくて踏み出せない方にメッセージをお願いします
医師も、患者さんはどんなことが心配なのか知りたいと思っています。キレイになるお手伝いをできることが嬉しいので、不安もあると思いますが、ぜひ一度クリニックへ足を運んでみてください。