これって花粉症?それともただの風邪?花粉症の見分け方と対処法について

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春先になるとくしゃみを連発したり、ティッシュが手放せないくらい鼻水がでたり、目が赤くなっていたり、花粉症らしき人を多く見かけます。「鼻がムズムズしたり、くしゃみが止まらないし、鼻水のせいでメイクは剥がれるし…」こんなつらい症状が続くと、もう、ウンザリしちゃいますよね。春先ということでつい季節がら、「花粉症なのでは?」と思いがちですが、もしかしたら、ただの風邪なのかも知れません。そこで今回は、花粉症と風邪の見分け方と自宅でできる花粉症の対処策についてご紹介いたしましょう。

その鼻水は風邪?それとも花粉症?それぞれの症状をまとめてみた

花粉症と風邪との違いを以下にてまとめてみました。
<花粉症の症状>
・くしゃみが連続して出る(7回以上)
・鼻づまりはひどい場合は花粉シーズン中続く
・鼻水は透明でさらさらしていて量が多い
・発熱はほとんどない
・のどの痛み、イガイガっぽいときもある
・咳は出るときもある

<風邪の症状>
・くしゃみは出るときもあるけど数回
・鼻づまりの症状は数日続く
・微熱が出る
・喉の痛みは腫れや痛みあり
・咳は数日続く

花粉症と風邪の症状の大きな違いとして上げられるのが、目のかゆみがあるかないか、です。目のかゆみというのは、花粉症に起こる典型的な症状のひとつで、風邪の症状ではまったく起こりません。目がかゆくて、涙が止まらずに涙が止まらなかったり、コンタクトができずに困ってしまったり、目はうつろで辛い症状に悩まされている花粉症の人はたくさんいます。

鼻水に関してですが、風邪の場合、ひき始めは透明でサラサラしていますが、段々と粘り気のある黄色っぽい鼻水に変わっていきます。これは、ウイルスに対抗した白血球の死骸が含まれているためです。それに対して花粉症の人は、透明でサラサラした鼻水が続きますし、とにかく鼻水の出る量が多いのでティッシュが手放せません。

くしゃみですが、花粉症と風邪のどちらも起こる症状ですが、風邪の場合はくしゃみが起こっても3~4回ほどで収まりますが、花粉症は数十回連続して出てしまいます。鼻づまりは、風邪よりも花粉症の症状が重いです。花粉症ですと、鼻をかんでもまた鼻が詰まってしまい、呼吸が苦しくなることも珍しくないようです。

それでも判断がつかない場合

これらの判断材料をもとに、花粉症なのか、ただの鼻風邪なのか、区別できそうですよね。しかし、花粉症は、昨年まで出ていなくてもある日突然発症するものなので、初めての起こった年は、戸惑ってしまう人も多いかと思います。

そこでおすすめしたいのが、症状が重くならない早めのうちに医療機関への受診です。風邪の症状に近いかなと思ったら内科へ、花粉症の症状っぽいなと思ったらアレルギー専門医や耳鼻咽喉科への受診がおすすめです。ただし、自覚症状が軽いとか、忙しくて病院へ行くことが難しいという場合は、薬局の薬剤師さんに相談してみるという方法もありだと思います。市販の花粉症のお薬を紹介してもらえたり、花粉対策について的確なアドバイスをもらうことも可能です。

自宅でできる鼻のイヤな症状を抑える方法


花粉にしろ、風邪にしろ、鼻水が止まらないとか、鼻がつまるなど、鼻のイヤな症状に悩まされてしまいますよね。
そこで、鼻の不快な症状を和らげる方法をご紹介したいと思います。

まずは、鼻を温めることです。
具体的な方法として、お湯でじっくり温めたタオルを鼻にしばらく温めます。鼻を温めることで血行が良くなり、鼻づまりが解消されて、ラクになっていきます。
また、鼻うがいも非常に良い対処策でしょう。

鼻うがいとは、うがいのように鼻の中を直接洗い流す方法で、鼻をかんでも出にくい頑固な鼻水をスッキリとさせることができるため、花粉症にも風邪にもどちらにもおすすめです。市販の鼻うがい用キッドをつかえば、それを利用するのが一番手っ取り早いですが、なくても簡単にできます。

<鼻うがいのやり方>
1.生理食塩水を作ります(ぬるま湯1リットルに対して、9gの食塩を入れて溶かす)
2.1を洗面器に入れて、片方の鼻の穴を指で押さえながら、もう片方の鼻の穴から食塩水を流し込む
3.流し込んだ鼻の穴から食塩水を出して、もう片方も同じように行う
※吸い込んでしまうと鼻が痛くなるので、流しこむのがポイントです。

鼻うがいは1回につき2度ほど繰り返し行います。慣れてくると鼻の不快な症状が緩和してスッキリして気持ちいいです。

日頃から気をつけるべき花粉症対策

花粉が飛んでいる時期は、テレビやネットなどで花粉情報を入手して外出時の対策に役立てましょう。たとえば、花粉の飛散の多い日は、外出をできるだけ控えるとか、窓をしっかりと閉めておくなどです。どうしても外出せねばならないときは、マスクや遮光メガネをつけて、花粉が鼻や口、目に入り込まないようにします。

帰宅した際は、洗顔やうがいで花粉をしっかりと洗い流すことも心かけたいところです。洗濯ものや布団は、外で干してしまうと花粉がついてしまうので、室内で乾燥させること。さらに重症で困っている人は、舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)というアレルギーに対する抵抗力を徐々につけていく治療を受けるというのも対策のひとつでしょう。

こちらの治療法は、アレルギーの原因物質を含む治療薬を、口腔内の舌下に投与することで抵抗力を高めていくという治療法で、健康保険が適用されます。
花粉症の症状が辛すぎてどうしようもない、そんなときは、自分だけで対処するのには限界があると思いますので、色々な治療法があるということを知っておくだけでもためになるかと思います。

まとめ

花粉症と風邪の症状は、似ているようでまったく異なる症状がいくつかあります。鼻水の性質や目のかゆみがあるかないか、くしゃみの出かたなどに特徴があります。花粉症か、風邪なのかをしっかりと見極めて、早めの対策を心かけましょう。

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