できてしまったシミはなかなか消えません。できるなら、シミができないように対策を徹底したいものですよね。今回は、シミ予防に最適な美白対策を紹介します。

シミの原因

シミはどのようにしてできるのでしょうか。シミの原因とそのメカニズムについて解説します。

メラニンの生成

体には、「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞が存在します。この細胞は紫外線を浴びるとメラニンという黒い色素を生成し、光を吸収して紫外線のダメージから体を守る働きがあります。日焼けして肌が黒くなるのは、このメラニンによるものです。通常、肌のターンオーバーが正常であれば、メラニンは古い角質となって剥がれ落ち、元の肌の色に戻ります。しかし何らかの原因でメラニンの過剰生成、排出の低下などが引き起こされると、メラニンが肌に残り、やがてシミへと変化してしまいます。

血行不良

血液には、酸素や栄養素の運搬、老廃物の排出などの役割があります。しかし冷えや筋肉不足などで血行不良の状態になると、メラニンの排出が滞り、肌に残りやすくなってシミやくすみの原因になってしまうのです。

肌のターンオーバーの乱れ

理想的な肌のターンオーバーは約28日間と言われています。紫外線を浴びてシミができたとしても、ターンオーバーの周期が正常であれば、シミは古い角質といっしょに剥がれ落ちて体外に排出されます。しかし加齢やストレス、生活習慣の乱れなどが原因でこの周期が遅くなると、シミが排出されずに肌に残ってしまいます。

まずは日焼けを防ぐこと！徹底したUV対策を

シミを予防するためには、まずは日焼けを防ぐことが肝心です。徹底したUV対策の方法を紹介します。

日焼け止めの選び方

紫外線の種類は波長の違いによって2種類あります。日常紫外線とも呼ばれ、太陽から降り注ぐ紫外線の9割を占めるのがUVA。肌の奥の真皮層まで到達してダメージを与えます。一方、レジャー紫外線とも呼ばれ、肌に赤みやシミなどを引き起こすのがUVBです。この2種類の紫外線に対し、日焼け止めの強さを表す指標には、PAとSPFがあります。UVAをカットする指標がPA、UVBをカットする指標がSPFです。

PAやSPFが高いほど紫外線によるダメージを抑制できますが、同時に肌への負担も大きくなります。通勤や通学などの普段使いであれば、SPFが10～20の日焼け止めでも十分ですが、レジャーで長時間屋外にいるときは、SPF50+のものにするとよいでしょう。また屋内にいてもUVAを浴びるので、日焼け止めを塗るのを忘れずに。

1年を通してUVケアを

夏はしっかりUVケアをしていても、1年中対策している人は少ないかもしれません。夏はもちろんのこと、紫外線量は春から徐々に増え始めるので早めの対策をしましょう。また秋は、夏に浴びた紫外線のダメージをリセットすべき季節です。冬は乾燥しやすいので、その前にピーリングで古い角質を落としたり、保湿対策も万全にして冬に備えてください。

日焼け止めはムラなく塗る

朝に日焼け止めを塗ればOKかと言うと、そうではありません。汗をかいたりプールに入ったりすれば落ちてしまうので、こまめに塗り直しましょう。また日焼け止めをムラなく塗るコツは、少量の日焼け止めを鼻、ほほ、額など顔のいくつかのポイントに置いて、そこから塗り広げることです。紫外線が強い日は重ねづけすると、しっかりカバーできますよ。

毎日のスキンケアでもUV対策

毎日のスキンケア方法を見直すだけでも、UV対策につながります。

たっぷりの泡で洗顔

洗顔時はたっぷりの泡を立てて洗いましょう。しっかり泡を立てると、肌に優しくかつ古い角質を除去できます。

保湿はしっかりと

肌表面の表皮は、紫外線のダメージから肌の内部を守る働きがあります。表皮のバリア機能を保つためには、保湿がポイントです。化粧水とクリームでしっかりと保湿することがUVケアにつながります。

美白用スキンケア商品を使う

美白用のスキンケア商品は、メラニンの生成を抑制する成分や色素沈着を防止する成分が入っています。スキンケアは毎日するものだからこそ、美白用のラインナップを揃えればそれだけでUVケアになるでしょう。。

UVケアに効果的な食べ物

シミ予防のためには、UVケアに効果的な栄養素を摂取して体の内側から働きかけましょう。UVケアに覚えておきたい、「ACE（エース）」と呼ばれるビタミンを紹介します。

ビタミンA

ビタミンAには、肌のターンオーバーを正常化させメラニンの排出を促進する作用があります。レバー、卵、乳製品などを摂るとよいでしょう。

ビタミンC

言わずと知れた、美白ビタミンの代表格です。抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑制するとともに、色素沈着を防いでシミを予防します。柑橘類、ブロッコリー、りんごなどに多く含まれています。

ビタミンE

ビタミンEも抗酸化ビタミンの代表です。血行促進、代謝向上などの働きがあります。ナッツ、小松菜、豆乳などに多く含まれています。

まとめ

毎日のスキンケア習慣や食生活を少し意識するだけで、シミの予防につながります。紫外線は毎日浴びるものだからこそ、毎日のスキンケアやUV対策でシミとは無縁の肌を作りましょう。