関節に痛みを感じるのはなぜ?考えられる原因と対策法を解説

お悩み・症状

「最近になって、関節に痛みを感じるようになった」そんな悩みを感じていませんか。関節に痛みがあると、動くのもおっくうになってきますよね。実は関節の痛みには、原因と対策法が存在します。

関節の痛みを放置すると、日常生活に支障を来すようなるので詳しい知識を知っていきましょう。

関節の痛みが発生する「変形性関節症」

関節の痛みの原因と考えられるのが、「変形性関節症」です。変形性関節症とは、何らかの理由により関節軟骨がすり減り痛みや違和感を抱くようになる症状を指します。特に膝に症状が出やすいのが特徴です。

「普通にしているのに、関節に違和感がある」「立ったときに、膝の痛みを感じる」

そんな症状が出たときは、変形性関節症の可能性を考えてみましょう。

変形性関節症の主な原因

関節軟骨の老化

年齢を重ねることで関節軟骨が老化して、痛みを感じるようになります。関節を形成している骨の先端は、軟骨によって覆われているのを知っているでしょうか。

軟骨がクッションの役割を担うことで、私たちは肘や膝への負担を軽減できています。しかし軟骨がすり減るとクッションとしての役割をこなせず、肘や膝に負担がかかるようになるのです。

関節軟骨の老化=関節の痛みや違和感の原因に。

肥満が原因で膝関節に負担がかかっている

肥満も変形性関節症の大きな原因になります。肥満=膝への負担が大きくなる。そのため一般的な体重の人に比べて、関節軟骨がすり減りやすくなってしまうのです。

「具体的にはどれくらいの体重が肥満と言えるのか?」1つの目安といえるのが、BMI値です。BMI値とは、身長・体重によって計算した値のこと。

BMIは国際的な標準指標のため、自分の肥満度を判定する際の参考になります。
BMIを割り出すための計算式・・・BMI = 体重÷(身長 × 身長)

BMIの値によって、低体重・普通体重・肥満(1度)・肥満(2度)・肥満(3度)・肥満(4度)と6つの基準に分けられます。

<BMIの見方>
低体重 18.5未満
普通体重 18.5以上25未満
肥満(1度) 25以上30未満
肥満(2度) 30以上35未満
肥満(3度) 35以上40未満
肥満(4度) 40以上
(e-ヘルスネット)

運動不足で筋肉が衰えている

運動不足の状態が続くと、筋肉が衰え膝関節への負担が大きくなります。膝の動きをサポートする筋肉が衰える=骨を覆っている軟骨のすり減りを早める。そのため若くても、関節の痛みを感じることがあります。

「何だか膝の関節が痛い」そんなときは、「最近、運動不足になっていないか?」ちょっと考えてみてはいかがでしょうか。

変形性関節症の対策法

適度な運動

変形性関節症の原因が運動不足による筋肉の衰えにあるなら、適度な運動によって改善する可能性があります。激しすぎる運動はかえって関節の負担になるため、無理が出ない範囲で運動を取り入れてみましょう。

たとえば1日30分程度のウォーキングをしてみる。10分程度のストレッチをしてみるといった、さまざまな運動の取り入れ方があります。疲れたと感じたら休憩を取りつつ、気軽な運動に挑戦してみませんか。

ダイエット

肥満を解消することで、膝関節への負担が軽くなります。自分のBMIを確認して、肥満となっているようならダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。

生活習慣の見直しや食事の改善・適度な運動によって、健康的な体重を維持することが大切です。

歩きやすい靴を履く

「ヒールの高い靴」「サイズが合っていない靴」によって、膝に負担がかかる歩き方になっていないでしょうか。膝に負担がかかり続ければ、関節軟骨のすり減りにつながっていきます。

適度なクッションがある自分に合った靴を選択して、なるべく膝に負担をかけないことが大切です。

同じ姿勢を長時間続けない

同じ姿勢を長時間続けるのも、膝にとって良くありません。関節の負担が大きくなり、血行も悪くなります。仕事や家事が原因で、姿勢を崩すのが難しいときもあるかもしれません。

姿勢を崩すのが難しいときは、適度なストレッチをして身体をリラックスさせてあげましょう。関節の痛みは、日々の負担の蓄積によって起こることもあります。

自分の身体にやさしくしてあげることも、関節の痛みの予防につながるのです。

「変形性関節症」以外の原因

「変形性関節症」以外にも、関節の痛みが発生する原因はあります。何らかの感染症や関節が損傷している可能性も・・・そのため関節の痛みを感じたら、医師に相談することが大切です。

まずは関節の痛みの原因を知ることが大切!

関節の痛みを改善するために、1番に大切なのは原因と正しい対策法を知ることです。関節の痛みは、「何もせずに放置する」と悪化する可能性があります。関節の痛みが悪化すれば、通院の必要や費用が大きくかかってしまう場合も・・・

関節の痛みをちょっとでも感じたら、早めに改善のために動き出すようにしましょう。関節軟骨は、年齢とともにすり減っていくため完全に摩耗を阻止することはできません。

しかし早めに対策することで、将来の安心につながっていくのです。

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