乾燥が原因の小じわはどうやって消す?正しいスキンケア方法を解説!
目元や口元の細かいしわが気になるという方は、乾燥による小じわの可能性があります。エイジングサインと思われがちですが、乾燥している方であれば誰でも現れるもので、逆に言えばしっかり対策すれば目立たなくなるしわなのです。乾燥小じわの原因と、乾燥小じわを消すためのスキンケア方法を紹介します。
乾燥小じわとは
まずは、肌の構造としわの種類について見ていきましょう。
肌の構造
肌は、表面に近い方から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれており、それぞれ以下のような働きがあります。
- 表皮:肌を乾燥や紫外線、ウイルスなどから守る役割を担っています。表皮の一番外側には、角質層があります。
- 真皮:肌の土台となる部分です。肌の弾力を維持するコラーゲンやエラスチン、水分を保つヒアルロン酸などがあるのは真皮です。
- 皮下組織:主に脂肪組織からなり、エネルギーの蓄積や体温の調節などの働きがあります。
しわの種類
顔にできるしわには、いくつかの種類があります。
- 乾燥小じわ:肌の表面、角質層の水分不足によってできるしわ。肌のキメを整える角質細胞の潤いが不足し、肌の表面が干ばつしたような状態になって発生します。
- 真皮じわ:加齢とともに目立つ深いしわ。年齢を重ねるにつれてコラーゲンやヒアルロン酸などの生成量が低下し、肌の土台が崩れるためにしわが刻まれます。
- 表情じわ:表情の変化によって現れるしわ。しかめっ面をしたときにできる眉間やおでこのしわや、笑ったときに目元にできるしわなどです。
しわはエイジングサインと思われがちですが、このなかで加齢とともに顕在化するのは真皮じわです。乾燥小じわは肌の表面にできるもので、浅く細かいのが特徴です。皮膚が薄い、目元や口元付近に現れます。乾燥小じわは適切な対処法で解消できるので、乾燥小じわができる原因と正しいスキンケアを知ることが重要です。
乾燥小じわができる原因
乾燥小じわの原因には、以下のようなものが挙げられます。
表皮の乾燥
表皮の一番外側にある角質は、角質細胞に水分を保持するNMF(天然保湿因子)、角質細胞同士をつなぎとめるセラミド、角質にフタをして水分の蒸発を防ぐ皮脂などによって潤いを保っています。しかし、保湿不足や環境の影響などで表皮が乾燥すると、角質層が干ばつを起こしたようになり、乾燥小じわが現れます。また、夏場でもエアコンの風がよく当たるような場所にいると、肌が乾燥するので注意が必要です。
紫外線
紫外線は、肌の表面を乾燥させて乾燥小じわの原因になります。紫外線によって肌が乾燥すると、紫外線のダメージを受けやすくなり、さらに乾燥が進むという悪循環に。また、紫外線は真皮にまで届いてしわやたるみの原因にもなります。
加齢
年齢を重ねるごとに、保湿に欠かせないセラミドの生成量が低下するため、乾燥小じわができやすくなります。潤い不足が気になったら、年齢に合わせた保湿ケアを取り入れることが大切です。
間違ったスキンケア
洗顔時に肌を強くこすったり、クレンジングや洗顔の回数が多かったりすると、必要な保湿成分まで洗い流してしまいます。すると肌は潤い不足になり、乾燥小じわができる原因になります。
乾燥小じわを消すためのスキンケア
乾燥小じわを解消するために、毎日のスキンケアのポイントを紹介します。
目元・口元のメイクオフにはポイントリムーバーを
目元や口元のメイクが濃い人は、専用のリムーバーを使いましょう。洗浄力の合わないクレンジング剤を使っていると、メイクが落ちなくて力が入り過ぎてしまうため、角質細胞を傷つける可能性があります。ただし、洗浄力が高いほど肌への負担も大きくなるため、目元や口元のリムーバーと、肌のクレンジング剤は分けた方がよいのです。
アイメイクやリップを落とすときは、コットンや綿棒を使って優しく丁寧にメイクオフしてください。
肌に刺激を与えない
ゴシゴシ洗顔や強いパッティングは、肌にダメージを与えて肌が敏感になってしまいます。洗顔料をしっかり泡立てる、化粧水は手で優しくつける、コットンを使うときは肌をこすらないようにするなどして、肌に余計な刺激を与えない丁寧なスキンケアを心がけましょう。
丁寧な保湿
洗顔後は、化粧水で水分を補給し、乳液またはクリームで潤いを閉じ込めます。乾燥しやすい目元や口元は、保湿アイテムを重ねづけするとよいでしょう。さらに、日中もミスト化粧水やポイントクリームなどで潤いをチャージすると、メイクよれの防止にもなります。
紫外線対策を忘れずに
紫外線は、肌の乾燥や老化を引き起こす大きな原因の一つです。紫外線量が多くなる夏場の紫外線対策はもちろんのこと、1年を通して日焼け止めクリームでUVケアをしましょう。
まとめ
乾燥小じわは、肌の表面にある角質層が何らかの原因で潤い不足になるために起こります。丁寧なスキンケアで肌に潤いを残し、乾燥小じわを予防・改善しましょう。