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鼻水や鼻づまりが長期間続いていたら要注意! これだけは知っておきたい慢性鼻炎の原因と治療法について

お悩み・症状

鼻風邪や花粉症で鼻水がズルズル止まらなかったり、鼻詰まりで苦しくなったり、鼻にまつわるトラブルは誰しもが経験ありますよね。それが一時的なものではなく、長期間にわたり続いていたら・・・。それはもしかして、慢性鼻炎かも!?

鼻は呼吸するのに欠かせない役割を担っています。一日でも早く不快な症状を解消したいですよね。そこで今回は、慢性鼻炎のつらい症状を解決するために、慢性鼻炎の症状や原因、検査の仕方や治療法についてご紹介したいと思います。

そもそも「慢性鼻炎」って何?

慢性鼻炎とは、長期間にわたって鼻の粘膜が炎症を起こしている状態のことです。
粘膜が赤くはれた状態が継続しているものを「単純性鼻炎」といい、継続した炎症のために粘膜が厚くて硬くなった状態のものを「肥厚性鼻炎」といいます。

慢性鼻炎ってどんな症状なの?

慢性鼻炎によって具体的にどんな不快な症状があるのか、以下にまとめてみました。
・鼻水が出る(サラサラ、ややどろどろ)
・鼻づまり
・頭痛、頭が重い(鼻づまりからくるもの)
・匂いや味が分かりにくい(鼻づまりからくるもの)
・鼻水が喉に落ちる

慢性鼻炎の症状として、必ずといっていいほどあらわれる症状が、鼻づまりです。鼻の粘膜が炎症によって腫れることで、鼻の通り道が狭くなり、鼻づまりを起こしてしまいます。

鼻づまりがひどくなると、口で呼吸するようになります。口で息をするため口が乾いてしまいます。また、鼻根部から前頭部にかけての頭痛や頭が重いといった症状がでてきたりします。

また、鼻の粘膜の腫れによって鼻腔が塞がるため、食べ物を食べても味や匂いが分からなくなり、食事がおいしく感じられなくなったりする場合もあります。このように、うっとうしい症状が長期間にわたって続くのが慢性鼻炎で、生活の質を下げてしまうのです。

慢性鼻炎になってしまう原因とは

これらのつらい症状が長期にわたり続いてしまう慢性鼻炎ですが、その原因はいろいろあります。慢性鼻炎は、感染症の鼻炎の代表的なひとつで、おもな原因物質は病原微生物(ウイルスや細菌)です。

風邪のウイルスに感染したり、疲労が続いて体力が低下しているところに、細菌が感染してしまいやすいのです。最初は軽い鼻風邪を引いただけなのに、その鼻風邪がなかなか治らずに、それが慢性化してしまうと慢性化するケースも多いです。

また、副鼻腔炎がきっかけとなって鼻炎が慢性化してしまう場合もありますし、アレルギー性物質が原因で発症してしまう場合もあります。アレルギー性鼻炎と関連して発症するケースの場合、ダニやスギ、花粉、化学物質、大気汚染などが直接、慢性鼻炎の引き金となってしまうことも。

冬の乾燥した空気と暖房によって鼻の粘膜が乾燥したことがきっかけだったり、鼻づまり解消のためにつかった薬剤が原因で鼻炎が長引いてしまうことも珍しくありません。ちなみに、鼻は非常に複雑な構造になっており、鼻炎を起こしやすい構造を持っている人は鼻炎が慢性化しやすいです。

慢性鼻炎の検査と診断のしかたが知りたい

慢性的に鼻炎が続いている場合、耳鼻科を受診することになりますが、具体的にどんな検査を受けるのでしょうか。慢性鼻炎かどうかを調べる検査方法はいくつかあります。

まず、最初に行われるのが、担当医が患者の鼻の粘膜をみて診断する視診です。鼻の中にヘッドライトを当てながら、粘膜が赤くなってるか、腫れているか、その状態が長引いていると確認できたら、慢性鼻炎の疑いがあると考えます。

しかし、鼻炎はほかの疾患と合併していることが多いので、さらに区別をするために、ほかの検査も行います。たとえば、アレルギー検査です。鼻鏡検査で鼻粘膜の状態を調べたり、血液検査や皮膚テスト、鼻水の検査でアレルギーが原因かどうかをチェックしたりします。

副鼻腔炎などの疑いを調べるには、副鼻腔内まで調べる必要が出てきます。副鼻腔内に異常な影がないかをX線検査で、炎症の度合いを調べるためにCT検査が有効です。

特殊な感染症が原因ということも想定し、培養検査なども検討されます。

慢性鼻炎はどのように治療して治すの?

慢性鼻炎の治療はおもに薬剤をつかって鼻づまりの症状を和らげていきます。ステロイド薬の入ったスプレーを鼻に噴射するのが一般的ですが、これは定期的に長期間にわたり続けないと効果は持続できません。アレルギーの関与がある場合は、抗アレルギー薬の使用も併用します。また、薬剤での治療にも効果がみられなくなったら、レーザー治療や粘膜切除などの手術が必要となってきます。

生活面での配慮も必要です。アレルギーの原因物質、タバコを吸わない、マスクをする、風邪をひかないよう手洗いやうがいを頻繁に行うなどが、大切になってくるでしょう。

まとめ

鼻は、匂いを感じたり、呼吸をしたりするだけでなく、さまざま機能を持っている私たち人間にとって欠かせない体の器官です。ただの鼻づまりや鼻水だからと油断して放っておくと慢性化してしまう恐れがありますので要注意!

「鼻風邪がなかなか治らないな、」と思ったら、早めに耳鼻科へ受診し、適切な治療を行っていきましょう。

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