美白の鍵は保湿にあり!正しい保湿ケアと美白にも効く保湿成分を紹介
美白対策と聞くと、美白化粧品を使ったりエステや美容クリニックに行ったり…ということをイメージする方もいるかもしれません。もちろんこれらも大切ですが、美白ケアにとって大切なのは、保湿をきちんとすること!保湿ケアがおろそかだと肌が紫外線によるダメージを受けやすくなります。さらにシワやたるみなどの肌トラブルの原因にもなるため、美白や美肌のためには保湿は欠かせないステップなのです。
今回は美白へと導く正しい保湿ケアと、保湿成分を紹介します。
なぜ美白に保湿が必要?
美白と保湿には、どのような関連があるのでしょうか。美白に保湿ケアが重要な理由を、肌の構造に着目して解説します。
肌の構造
肌の構造は、一番表面にある表皮、肌の土台を作る真皮、主に脂肪からなる皮下組織の3層で構成されています。このうち、表皮の一番外側にあるのが角質層です。角質層には、角質細胞同士の間にあり、水分をキープする役割がある「細胞間脂質」、角質細胞の中で水分をつかまえる「NMF(天然保湿因子)」などがあります。
さらに角質層の上には皮脂膜があり、水分の蒸発を防いでいます。角質層が水分で満たされ、さらにその上の皮脂膜できちんとフタされている状態が、乾燥していない健康な表皮というわけです。
表皮のバリア機能が肌の潤いをキープしている
表皮には、紫外線や細菌などの外敵から肌の内部を保護するバリア機能としての役割があります。しかし、何らかの原因により表皮のバリア機能が低下すると、細胞間脂質が減少し、水分が失われていきます。すると肌の表面は干ばつを起こしたように隙間ができ、外敵のダメージを受けやすくなってしまうのです。
健やかな皮膚をキープして、紫外線に負けない美白肌を作るためには、表皮のバリア機能を保つことが重要です。
バリア機能が低下する原因
表皮のバリア機能が低下する原因として特に気をつけておきたいのが、乾燥です。肌が乾燥すると、表皮のバリア機能が低下しやすくなります。冬だけでなく、エアコンの風を直接受けることでも肌の乾燥は進むので、1年を通して保湿ケアを行いましょう。
また、紫外線も要注意。紫外線を浴びると、バリア機能が低下するだけではなく、肌の内部まで紫外線が吸収され、メラニン生成を促進してしまいます。美白を目指すなら、乾燥や紫外線から肌を守る保湿ケアが大切なのです。
正しい保湿ケア
毎日保湿ケアしていても、その方法が間違っていると効果は半減してしまいます。美白へ導く正しい保湿ケアのやり方をご紹介します。
保湿アイテムの役割
保湿アイテムとしては、以下のものが挙げられます。
- ブースター:化粧水の前に使い、化粧水の浸透力を高める
- 化粧水:表皮に潤いを満たす
- 美容液:保湿成分を補い、集中ケアを行う
- 乳液・クリーム:皮脂膜の働きをサポートし、水分の蒸発を防ぐ
役割の異なるアイテムを使うことで、保湿効果がアップします。基本は化粧水+乳液またはクリームですが、必要に応じて保湿アイテムをプラスして、美白へとつなげましょう。
洗顔後はすぐに保湿ケアを
洗顔後は、皮脂が落ちて肌が乾燥しやすい状態になっています。洗顔後はすみやかに保湿ケアを行いましょう。
化粧水はコットンでつける
化粧水をつけるときは、コットンを使った方がムラが少なく顔全体に浸透するので、コットンを使う方がおすすめです。
ただし、敏感肌でコットンの肌触りが刺激になるという人は、手でもOKです。また肌の状態を手で直接感じられるという利点もあります。コットンを使う場合と手でつける場合のメリット・デメリットを考え、自分に合ったケア方法を選びましょう。
乳液またはクリームでフタをする
化粧水をつけたあとは、乳液とクリームでしっかりフタをして、水分が蒸発しないようにしましょう。乳液とクリームは油分と水分のバランスが異なり、水分が多いのが乳液、油分が多いのがクリームです。肌質や季節に合わせて使い分けるとよいでしょう。
乾燥が気になる季節は保湿の回数をアップ
乾燥が気になる季節や乾燥肌の人は、保湿の回数をアップするのもよいでしょう。朝と夜の洗顔後に保湿ケアをしている人は多いと思いますが、ミスト化粧水を持ち歩いて乾燥が気になるときに保湿すると、乾燥のダメージから肌を守ることができます。
美白ケアにも効く保湿成分
ここからは、美白ケアにも効く保湿成分をご紹介します。保湿アイテム選びの参考にしてください。
セラミド
セラミドは、細胞間脂質の一つです。細胞間脂質の50%以上を占める成分で、水分を保持して肌の潤いを保つほか、表皮のバリア機能をサポートしています。
ヒアルロン酸
言わずと知れたヒアルロン酸は、優れた水分保持作用を持つ高分子物質です。ヒアルロン酸は真皮層で肌のハリを維持し、シワやたるみを予防・改善する作用がありますが、表皮にもヒアルロン酸は存在しています。表皮のヒアルロン酸は、水分を満たすとともに皮膚の細胞に栄養素を運搬する働きがあり、肌のターンオーバーを整えるのに重要です。
アミノ酸
アミノ酸は、角質層に存在する水溶性成分・NMFの一つです。NMFを構成するアミノ酸としては、セリン、グリシンなどが挙げられます。保湿アイテムには「アミノ酸」、あるいは成分名で「グリシン」などと表記されているので、チェックしてみましょう。
スクワラン
皮脂に含まれる「スクワレン」という成分を安定化させたものが「スクワラン」です。原料となるスクワレンは、オリーブオイルや深海鮫の肝油などに含まれています。スクワランオイルとして販売されており、肌の水分の蒸発を防ぐ働きがあります。
トラネキサム酸
アミノ酸の一種であるトラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制する効果があるため、おすすめの成分です。
こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
まとめ
美白のためには、保湿ケアが重要です。肌がしっかり保湿されていると、表皮のバリア機能が保たれ、紫外線などのダメージにも強くなります。保湿は美白や美肌には欠かせないステップなので、この機会に毎日の保湿ケアを見直してみてください。