ニキビやくすみ、乾燥など、肌トラブルはつきないものです。肌荒れの予防・改善のためには、毎日のスキンケアはもちろんのこと、肌によい栄養素を食事で摂取することが重要です。フルーツはビタミン・ミネラルが豊富で、肌にうれしい栄養素がつまっているので、毎日の習慣に取り入れたい食材といえるでしょう。

今回は、肌荒れに効くフルーツと栄養素について紹介します。

フルーツの美肌効果

フルーツには、美肌にうれしい栄養素がたくさん含まれています。フルーツがもつ美肌効果を見ていきましょう。

フルーツはビタミンの宝庫！

美肌のビタミンといえば、ビタミンCを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。肌の細胞は一定周期で生まれ変わりを続けており、これを肌のターンオーバーと呼びます。ビタミンCには肌のターンオーバーを整える作用があり、メラニンがシミとして沈着することを防いだり、肌の代謝をサポートして美肌を作る働きがあります。

ただし、ビタミンCは水溶性かつ熱に弱いという欠点があります。フルーツであれば、生で食べられるので、ビタミンCを損なうことなく摂取できるのでおすすめです。

また、ビタミンB群も皮膚や粘膜の健康を保つのに欠かせない栄養素です。ほかにも、ビタミンEには抗酸化作用があるため、体内の酸化を防いで肌の若々しさを維持します。カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚の乾燥を防いで肌荒れを予防します。

ミネラルや食物繊維も豊富！

ビタミンだけでなく、フルーツはミネラルや食物繊維も豊富です。
鉄や銅、亜鉛などのミネラルには、血流を促進したり代謝を高めたりする働きがあります。また、腸内環境が整っていると全身の代謝もよくなるため、美肌のためには腸内環境のケアも大切です。食物繊維は腸内環境を整える善玉菌のエサとなるほか、老廃物を排出して代謝を高める作用があるため、肌荒れの予防・改善のためには積極的に取り入れましょう。

肌荒れに効くフルーツ

肌荒れに効くフルーツを紹介します。

キウイ

キウイには、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB6、食物繊維、鉄や銅など、肌荒れ予防に効果がある栄養素がバランスよく含まれています。年間を通して流通しているため、手軽に栄養素を摂取できるのも魅力の一つです。

アセロラ

アセロラは、100g中のビタミンCが1,700mgと高く、フルーツのなかでも断トツの含有量を誇ります。街中のスーパーで見かける機会はあまりないかもしれませんが、冷凍アセロラなどの商品もあります。

イチゴ

イチゴには、100gあたり62mgのビタミンCが含まれています。可食部が多いため、手軽にビタミンCを補給できます。

柿

柿もビタミンCを多く含むフルーツです。そのほか、皮膚の健康を維持するビタミンAに変換されるカロテン、高い抗酸化力があるポリフェノールの仲間であるタンニンなど、肌荒れにはうれしい栄養素がつまっています。

グレープフルーツ

グレープフルーツには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富に含まれているほか、ビタミンC、ビタミンB群も豊富です。ピンクグレープフルーツなら、体内でビタミンAとして働くカロテンや、抗酸化力が高いリコピンなどが含まれています。

レモン

ビタミンCといえばレモンをイメージする方も多いでしょう。しかし、実際にはレモンのビタミンC含有量はそこまで高くなく、レモン1個分の果汁で約20mgとされています。レモンをたくさん摂取するのは難しいですが、料理にちょい足ししたり、レモン水にしたり、補助的にビタミンCの摂取をサポートできると考えておくとよいでしょう。

フルーツを摂取するときの注意点

肌荒れに効く栄養素が豊富なフルーツですが、大量に摂取するのは禁物です。フルーツを食べるときの注意点を見ていきましょう。

糖質の摂り過ぎに注意！

フルーツはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富ですが、糖質が高いことが難点です。「体によさそう」と思って大量に摂取するのではなく、食後のデザート程度の量を心がけましょう。

特に、ジュースは果肉よりも体内への吸収が早く、急激に血糖値をあげてしまうため注意が必要です。スムージーにするよりも、果肉そのままで食べた方が、糖質の吸収が穏やかになります。イチゴに練乳など、糖質を追加する食べ方も控えめにしましょう。

フルーツを食べるのは朝か昼がベスト

夜、熟睡している間に、体内では成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは体内の代謝をサポートするホルモンで、肌のターンオーバーを整えて美肌に導く働きがあります。しかし、夜に糖質を摂取すると、消化にエネルギーを使うため、睡眠の質が低下します。熟睡できないと成長ホルモンの分泌を妨げ、肌荒れ予防には逆効果になってしまうため、フルーツを食べるなら朝か昼にしておきましょう。

まとめ

栄養豊富なフルーツは、肌荒れ予防の強い味方です。フルーツを上手に取り入れて、体の内側から肌荒れに負けない体を作りましょう。