うっかり日焼けに要注意!シミ対策とアフターケアをご紹介します

スキンケア

紫外線が強い夏はもちろんのこと、紫外線量が増えてくる春先も、うっかり日焼けには注意が必要です。日焼け後の肌のダメージに気づかずにケアを怠っていると、やがてシミになってしまう恐れも…。シミを防ぐ対策と、日焼け後の正しいケアについて解説します。

日焼けとシミの関係

紫外線による日焼けは、シミを作る最大要因の一つです。日焼けしたあとにシミができるメカニズムを見ていきましょう。

日焼けのメカニズム

日焼けといっても、経過時間や反応の違いにより、「サンバーン」と「サンタン」の2つがあります。肌が強い日差しを浴びると、24時間以内に炎症反応で皮膚が赤くなる「サンバーン」を引き起こします。これは2~3日間でいったん落ち着き、その後肌が黒くなる「サンタン」が起こります。皮膚のメラニンが増加し黒化するのは、サンタンによるものです。

メラニン自体は、紫外線を吸収して肌の内部をダメージから保護する役割があります。次に紫外線を浴びたときのために、体を守る準備をしているのです。

日焼けはすぐにシミになる?

通常は、紫外線を浴びてメラニンが生成されても、肌のターンオーバーとともに肌の表面へと押し出されて、やがて体外に排出されます。しかし、長年にわたって紫外線を浴び続けていると、メラニンを作る「メラノサイト」という細胞が活性化して、過剰なメラニンが作られ続けます。また、ストレスや加齢などの影響で肌のターンオーバーが乱れていると、メラニンが体内に蓄積してシミになってしまいます。

このように、紫外線への暴露や肌のターンオーバーの乱れは、日焼け後にシミに移行するのを加速しますが、日焼け後すぐにシミにはなるわけではありません。もし日焼けしてしまった場合は、シミになるのを防ぐアフターケアが重要です。

日焼けの正しいアフターケア

もし日焼けをしてしまったら、シミを予防するために正しいアフターケアで対処しましょう。

まずは冷やす

日焼け後の肌は、軽いやけどを起こしている状態です。日焼けからシミにならないようにあれこれ美白化粧品を塗るよりは、まずは冷やして炎症を抑えることが大切です。

日焼けしてメラニンが定着するまでは、72時間といわれています。この間はシャワーや保冷剤を包んだタオルなどで、十分に肌を冷やしましょう。

保湿で肌をいたわる

日焼け後は、紫外線の影響で肌が乾燥しています。肌の一番表面にある表皮は、肌の内部をダメージから守るバリア機能としての役割を果たしています。つまり、肌が乾燥していると、表皮のバリア機能も低下し、さらに紫外線のダメージに受けやすくなるという悪循環に…。日焼け後は、保湿成分を含むクリームや乳液で念入りに保湿ケアをしましょう。

シミ予防に効果がある食べ物を取り入れる

スキンケアと並行して、シミ予防に効果的な食べ物を摂取しましょう。美白効果のある栄養素を積極的に取り入れると、メラニンの生成抑制やターンオーバーの正常化などの効果が期待できます。

シミ予防に効果がある栄養素には、ビタミンC、ビタミンE、リコピン、鉄分などが挙げられます。それぞれの効果や効率的に摂取できる食材や飲み物については、こちらの記事で詳しく解説しています。


シミ予防のための正しいUVケア

シミを防ぐためには、紫外線対策が欠かせません。正しいUVケアの方法を紹介します。

うっかり日焼けに注意

シミ予防のためには、まずは紫外線を浴びないことが重要です。地表に届く紫外線には、波長が長いUVAと、エネルギーが強く主に春から夏にかけて降り注ぐUVBの2種類があります。日焼けによるシミを引き起こすのは、主にUVBです。夏だけでなく、紫外線が強くなってくる春先も、日焼け止めクリームや日傘、サングラスなどでしっかりとUVケアを行いましょう。

なお、UVAは波長が長いため、肌の深層にダメージを与え、シワやたるみの原因となります。いわゆる「光老化」を引き起こすものですね。美肌のためには、1年を通してUVケアした方がよいでしょう。

日焼け止めの使い方

日焼け止めクリームの効果を表す指標には、SPFとPAがあります。SPFはUVBから肌を守る指標で、数値が高いほどUVBを阻止する効果が高くなります。SPFの単位は20分を1単位としており、たとえばSPF1は、UVBを20分カットして日焼けを遅らせることができる、ということです。SPF30なら、20分×30倍=600分、つまり10時間ほど、UVBのダメージから肌を守る力があることを表しています。

ただし、汗をかく季節は、日焼け止めも流れてしまいがちです。SPFの高い日焼け止めを使っていても、数時間おきにこまめに塗り直すことが大切です。一方で、PAはUVAのダメージを抑制する指標です。「+」が多いほど、その効果が高くなります。シミを防ぐにはSPF値が、光老化を防ぐにはPA値が高いものを選びましょう。

生活習慣を見直そう

UVケアと並行して、生活習慣も見直してみましょう。特に心がけたいのが、休養と睡眠です。ストレスは体内の活性酸素を増加させ、メラニンを過剰に作り出す原因になります。また、熟睡している間に成長ホルモンが分泌され、肌の新陳代謝を促します。休養と睡眠でホルモンバランスを整え、シミに負けない体を作りましょう。

まとめ

日焼けしてもすぐにシミになるわけではありません。日焼けをしたあとは、まず患部を冷やす、保湿ケアなどの対策を行い、シミを予防しましょう。また、シミにならないように、日頃から紫外線対策を徹底してください。

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