シミは何歳からできる?若い人でも要注意!

スキンケア

シミはお肌のエイジングサインの一つです。今まではなかったシミを発見して、年齢を感じる方もいるでしょう。シミが何歳からできるかは、シミの種類によっても異なります。シミと年齢の関係、今からできる対処法について解説します。

紫外線によるシミは何歳からできる?

シミは何歳からできるのか、そして加齢とともにシミが増える原因を解説します。

紫外線によるシミは若い人でも注意

シミと聞くと、紫外線によるものをイメージされる方が多いのではないでしょうか。紫外線を長時間浴びたことでできるシミは、医学的には「老人性色素斑」と呼ばれます。加齢とともに目立つようになるため「老人性」と名前についていますが、実際には30代頃から現れ始め、40~50代で目立つようになります。

さらに、子どもの頃から外で遊んだり炎天下で部活動をしたりしていた人の場合は、20代でもシミができることがあります。シミはある日突然できるものではなく、長年にわたる紫外線ダメージの蓄積によって徐々に顕在化するものです。「今はまだ若いから大丈夫」と油断せず、紫外線対策などお肌のケアをすることが大切です。

紫外線については、こちらの記事で詳しく解説しています。

加齢とともにシミが増えるのはなぜ?

年齢を重ねるにつれてシミが増える原因には、「肌のターンオーバーの乱れ」「体内で合成される抗酸化物質の減少」が挙げられます。

肌の一番外側にある表皮は、一定の間隔で生まれ変わりを続けています。表皮の一番下層にある基底細胞(ケラチノサイト)が細胞分裂によって角質細胞になり、古い角質となって剥がれ落ちます。肌はこの生まれ変わりのサイクルを一定期間で続けており、これを肌のターンオーバーといいます。ターンオーバーの周期は20代で約28日といわれていますが、30~40代では45日程度かかります。

紫外線によりできたメラニンは、本来は肌のターンオーバーによって古い角質とともに剥がれ落ちますが、ターンオーバーが遅延すると、メラニンの排出が滞りシミになってしまいます。

なお、肌のターンオーバーは早すぎるのも禁物です。紫外線や乾燥などのダメージを受けると、未熟な角質細胞が増加し、肌が刺激にさらに敏感になります。肌のターンオーバーの乱れは、シミの大敵なのです。

また、加齢とともに体内で合成できる抗酸化物質の量が減少していきます。紫外線やストレスなどの影響で発生する活性酸素は、メラニンの合成を促進します。この活性酸素を除去する働きを持つのが、抗酸化物質です。抗酸化物質は化粧品や食事などでも取り入れられるため、年齢肌にお悩みの方は、チェックするとよいでしょう。

シミの種類と年齢の関係

シミの種類によって、シミが現れる年代は異なります。老人性色素斑以外のシミの場合、シミは何歳からできるのかを見ていきましょう。

思春期に目立つものは「雀卵斑」

雀卵斑(じゃくらんはん)はいわゆる「そばかす」と呼ばれるもので、頬を中心に小さな薄茶色の斑点ができるのが特徴です。遺伝的素因が強く、多くは幼少期からシミが現れ始めます。個人差はありますが、思春期に濃くなり、それ以降は次第に薄くなっていきます。

女性ホルモンの変化と関連する「肝斑」

肝斑(かんぱん)の主な原因は、女性ホルモンの乱れです。両頬に左右対称の輪郭が曖昧なシミが現れます。妊娠や更年期、ピルの使用などがきっかけとされており、30~50代の女性で見られます。

年齢と関係なくできるシミも

ニキビややけど、外傷などで肌に炎症が起き、それが色素沈着してシミとして残ることがあります。このようにしてできたシミは、「炎症後色素沈着」に分類されます。年齢に関係なくできるものですが、時間の経過とともに薄くなることが多いです。

今からでも遅くない!シミの対処法

できてしまったシミにお悩みでも、毎日のケア次第でシミを薄くしたり、これ以上シミを増やさないように予防したりすることはできます。今からできるシミの対処法を紹介します。

徹底したUVケア

紫外線はシミを作る大きな原因です。また、雀卵斑や肝斑などでも、紫外線はシミの悪化因子の一つとされています。地表に届く紫外線には、UVAとUVBの2種類があり、主にシミの原因となるのは、夏場にエネルギーが強くなるUVBです。ただし、春先からも紫外線量が増加するため、春~秋にかけては日焼け止めクリームで徹底したUVケアを心がけましょう。

紫外線には、内側からのケアも必要です。詳しくは、こちらの記事で解説しています。

保湿ケアを丁寧に

シミ対策に忘れてはいけないのが、保湿ケアです。表皮は、紫外線など外部の刺激から肌の内部を守るバリア機能としての働きがあります。しかし、表皮が乾燥していると、バリア機能が低下し、紫外線の刺激に敏感になります。

洗顔後は、化粧水はもちろんのこと、必ずクリームや乳液で潤いを閉じ込め、入念に保湿ケアしてください。スキンケアが間違っていたり、洗浄力が高すぎる化粧品を使っていたりすると、色素沈着や乾燥の原因となってしまうため、注意が必要です。

まとめ

紫外線によるシミは、35歳以降で急増します。若い人は将来のシミを増やさないようにするため、そして肌のエイジングサインを感じている人はシミの予防・改善のために、今からできるシミ対策を取り入れましょう。

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